腸閉塞は、腸捻転と呼ばれることもあるように、腸が腸間隔を軸にして捻れ、腸管が塞がり、通過障害を起こす病気です。
吐き気や嘔吐、腹痛、腹鳴、ガス、大便が出ない、発熱脱水症状、ショック状態などの、さまざまな症状が現われます。
開腹手術後の癒着で起きることが多い単純性腸閉塞と、血行障害を伴う複雑性腸閉塞があります。
高齢者の方などは、食べ過ぎや便秘などが、腸閉塞の原因となることもあるようです。
また、患者の3割近くは、原因不明の突発性腸閉塞とも言われ、この場合は、再発にも注意が必要です。
腸閉塞の再発予防には、食事療法が、特に重要です。
腸閉塞の食事療法の注意点としては、消化に悪いものを避けることです。
食物繊維が多い、ゴボウやセロリ、ゼンマイ、筍、フキ、さつまいも、サトイモなどの野菜は、食事レシピには使わないほうが無難です。
わかめや昆布などの海藻類、貝類、こんにゃく、ゴマなども、消化しにくく、腸に負担をかけます。
牛肉ロース、ばら肉、豚肉の脂身、鶏皮、ベーコンなどの油脂も、腸閉塞後の食事には良くありません。
甘党の方にはつらいところですが、生クリームがたっぷりのケーキ類も、腸閉塞の方の食事からは除外してください。
ナッツ類や豆類は、発酵しやすく、ガスを発生させるので、腸閉塞の食事では注意してください。
そして、冷たい物でお腹を冷やすのも良くないようです。
タレントの毒蝮三太夫さんは、数年前に腸閉塞で入院した時に、冷酒や水割りなどの飲み過ぎが原因と、医師から指摘されたそうです。
食事療法に取り入れたい食事のレシピは、豆腐や野菜を使った消化の良いものです。
野菜を柔らかく煮込んだスープや、豆腐のあんかけ、高野豆腐の煮物などがお薦めのメニューです。
肉類は脂身のない部分を選び、ロールキャベツやシチューなどにすると良いでしょう。
魚類は、蒸した白身魚や、カレイの煮付けなどが安心です。
腸閉塞の食事では、食材を吟味することが大切ですが、同時に、早食いや暴飲暴食をせずに、よく噛んで食べることも大事です。
食事の汁物なども含めて、1日1000m〜1500mlの水分を取り、便秘しないように気をつけてください。
食事だけに頼らずに、毎日、散歩などの適度な運動も行うように努めましょう。