欧米よりも、日本の方が、十二指腸潰瘍や胃潰瘍に罹る人が多いと言われています。
炭水化物が主食となる日本型の食事が、その原因のひとつと考えられます。
日本型の食事は、たんぱく質やビタミンが不足しがちです。
その上、現代社会のストレスが、胃液を過剰に分泌させてしまうことも、十二指腸潰瘍や胃潰瘍を発症する要因です。
胃液は、本来、食べ物を消化するためのものですが、過剰分泌は、胃や十二指腸の粘膜まで消化してしまいます。
その結果、十二指腸潰瘍や胃潰瘍が発症してしまいますので、予防や治療には、食事療法がとても大切です。
十二指腸潰瘍や胃潰瘍は、十分な栄養が必要とされる病気です。
傷ついた粘膜を修復させるためには、たんぱく質やミネラルが多く、消化の良い食べ物で、栄養を補給してください。
偏食をせず、バランスの良い栄養を取ることで、体力を回復させることが、十二指腸潰瘍や胃潰瘍の食事療法の基本です。
また、十二指腸潰瘍や胃潰瘍を予防するために気をつけたいことは、時間をかけてよく噛んで、食事を取ることです。
どんなに忙しくても、少なくても20分程度のゆとりのある食事時間を確保してください。
食事を取る時は、姿勢が悪いと、血行が悪くなるため、消化液の分泌を妨げますから、正しい姿勢で食べることも大事です。
食後20分ほど、体の右側を下にして横になると、食べた物が消化しやすく、胃腸に負担をかけないで済みます。
献立を考える時には、消化を良くするレシピを取り入れるように工夫しましょう。
同じ食材でも、レシピによっては、より消化が良くなる食事を作ることができます。
例えば、生卵や固ゆで卵は消化が悪いですが、半熟なら、消化しやすくなります。
ご飯を炊く時は、水分を多めにして柔らかく炊き上げるとか、肉類も時間をかけて煮込むなどすれば、消化を助ける食事となります。
魚類も、生のお刺身を控えて、蒸したり煮たりするように心がけましょう。
朝は、忙しくて、食事の献立も栄養が偏りがちになるかもしれません。
しかし、十二指腸潰瘍や胃潰瘍の予防や回復のためには、たんぱく質が欠かせないことを忘れないで下さい。
ヨーグルトや牛乳など、消化が良くて、手軽にたんぱく質が取れる食品を、積極的に朝食に利用しましょう。
ただし、熱すぎや冷たすぎは、胃腸を刺激しますから、牛乳は人肌程度に温める、ヨーグルトも冷やし過ぎないように注意が必要です。